東京の鈴木様
金田式プリ :第二世代電源化


岡本様:
お世話になっております。

遅ればせながら、プリアンプの電源強化が完成しましたのでご報告いたします。

CDP(デノン DCD−SA11)の電源強化の効果は鮮烈でした。それで自作プリアンプにもやってみようと
思いたったのですが、効果がどれほどのものかは半信半疑でした。

というのも、CDPにはDACなどのディジタル部があり、コスト制約もあるので効果は納得でした。
しかし、自作プリは純アナログですし、トランスや平滑コンデンサにもかなりの物量をつぎ込んでいます。
これ以上やっても…という気持ちがありました。

     しかし、その効果にびっくり。やってみてよかったと思います。




オリジナルは、金田式の半導体プリ。

プラス・マイナスの両電源にそれぞれファーストリカバリをブリッジにしています。

平滑コンはニチコン4700μFのKMHの大型のものでした。

取付状態




ダイオードを第二世代に換え、CPMをフルに実装し、4700μFの基板型のものを補助コンデンサとして 4本追加しました。

そこらのパワーアンプも顔負けの電源部になりました。
取付状態


音を聴いてみて驚きです。

上には上があるものです。立体感がさらに拡大しました。
特に奥行き。斜め上の左右の拡がりが飛躍的に大きくなり、ソースによってはコンサートホールに瞬間移動したような気になります。 直接音が尾をひくようなことがなくすっと静かになるので、 残響などの間接音がはっきりしアンビアンスがさらに豊かになりました。

また、演奏雑音はかえって小さくなったのに気配の生々しさが増しました。これで、特にピアノソロのリアリティがぐんと増しました。

シンバルのアタックが強烈に伸びます。それこそ椅子から落ちそうになるぐらいのインパクトでした。
ヴァイオリンの弾き出しも新鮮。

ピリオド楽器を使用したバロック合奏なども活き活きとしてきて、うかつにBGMなどとして聴くことがはばかれるほどです。 低域の次元がまたあがってしまいました。実に豊かで重心が低くしかもビートもクリアです。
小型ブックシェルフのN805とはとても思えない。

ブーレーズ/ベルリン・フィルの「ボレロ」を聴くと、今回の改善点の展覧会みたいなことになります。冒頭の静かなこと。 しかも小太鼓の音は奥まっていてかすかなのにリズムが明瞭。どんなに楽器が増えていってもかぶってしまうことがない。 最後の大炸裂まで楽器はすべて数えられるほどによく聞こえます。

ストリングスがテーマを総奏するところまできてもやかましいどころか熱気の頂点に達し感情が沸き上がるようにかっかときます。 最終末の6小節だけグランカッサ(大太鼓)が強打されますが、それこそはらわたをえぐるような打撃音です。 これを聴いてしまうと以前のは木樽を叩いていたとしか思えない。

プリの電源だけの第二世代化なのですが、パワーアンプの電源を換えたようなその効果に戸惑いすら感じます。
上流から攻めているのは正解かもしれません。

いやはや、この先どうなるのか。



鈴木様は前回DCD−SA11の第二世代電源化をご経験なされ、続いて今回はご自身にて金田式プリの第二世代化を実施なさいました。 もともと素性のよい金田式アンプが最大の効果を上げていることと思います。
電源を第二世代化しますと、回路への給電能力が格段に改善されますので、電源トランスへの要求が高くなりますが、鈴木様は余裕のあるRコアトランスをお使いですので、 その点もより効果を高めているものと思います。

どうぞ次はパワーアンプの第二世代化に挑戦してみてください。さらに別世界の音が得られることは御約束いたします。
ありがとうございました。
(Pract記)



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