伊勢市の加藤様
ベリンガーSRC2496:クロック交換

はじめに

CDトランスポート(CEC/TL-2mkⅡ)とD/Aコンバーター(Perpetual/P−3A)の間にD/Dコンバーター(DDC:BEHRINGER/SRC2496)を入れたところ、24Bit/96KHzにアップコンバートすると5分間に一度くらいの割合で、音とびが発生していました。
私のものだけかもしれませんが・・・?

SRC2496


CDとDDCの間のケーブルを変えたり、DDCとADCの間のケーブルを変えたりしましたが、一向に症状が変わりませんでした。試行錯誤の末DDCの水晶(44.1KHz系、48KHz系とも)に銅版でシールドをしてみたところ症状が改善されましたので、この水晶がアヤシイと思い、オシロで発振波形を見てみました。すると、特に48KHz系の方が歪が多く周波数も安定していない様子でしたので、両方とも三田電波製高精度発振器に交換することにしました。




クロック交換方法

SRC2496内部
SRC2496の水晶交換では、本体の入出力基板上にある2個の水晶と各水晶の左側にあるチップコンデンサー合計4個をはずします。フロントパネルから見て左側が44.1KHz系の22.5792MHz、右側が48KHz系の24.5796MHzです。
水晶の足の間にあるはずの抵抗は発見できませんでした。追加した基板上の高精度水晶発振器と出力をCLOCK−INN(水晶の取付穴の背面側のほう)につなぎました。
SRC2496内部
自作した発振器基板には高精度水晶発振器2個と5Vの3端子レギュレーター(7805)、電解コンデンサー(入力側1000μF50V 105℃、出力側1200μF10V 105℃)とさらに、おまじないの0.15μFを3端子レギュレーターの入出力の両側に1個ずつ入れ、水晶発振器の出力には10Ωを直列に入れました。

2つの発振器の周波数が比較的近いので、少しでもアイソレーションがとれればという気持ちで、レギュレーターとコンデンサーは各々の水晶発振器用に個別の2個にしました。また、水晶発振器は基板の両端に置いて少しでも距離が取れるようにしました。発振器同士の干渉などもジッターになるのではないかと思います。

また、今回は何もしてありませんが、別々にシールドをしたり、短い距離ですが、クロック供給用の線は1.5Cくらいの細い同軸ケーブルを使ったほうが良いかもしれません。



外部電源BOX
外部電源
電源は外部からDC12Vを送っています。ジャンク箱にあった12VのACアダプターを使っています。写真の電源ケースの中のトランスはもともとSRC2496に付いていたもので、10VACと18VACの出力が出ています。わたしの場合はSRC2496の近くにアナログ用MCトランスがあってハムを誘導するので今回ついでに外に出しました。
現在CDトランスポート、DDC、DACの間はAES/EBUで接続しています。

チューン結果

クロック交換の結果は大成功で、まず、音とびが止まりました。また、音の方にも好ましい変化がありました。交換する前は、44.1KHz系と48KHz系で音の感じが少し違っており、48KHz系の方が、こもった感じでしたが、交換後は、両方とも同じ感じの音になり、解像度も上がったようですし、すっきりした音になりました。


SRC2496のようなDDCでノイズに悩まされている方は案外多いのではないかと思います。
貴重なレポートをありがとうございました。(Pract記)


調布市のYuuki様
ベリンガーSRC2496:クロック交換

22.5792MHzの高精度発振器をSRC2496にインストールしてみました。
私の使い方では、M−Audio Audiophile2496の出力を Monarchyaudio DIP経由で受け取り、SRC2496を経由してからメインシステムに接続しています。foobar+asioでWAVEファイルを出力し、ジュークボックス替わりにも使用し、また、SkyPerfectチューナーからのデジタル出力も入力しています。


TXPW

電源は余っていたノートパソコン用電源を流用しました。
赤と青の電線はAlphaWireの24AWG MILスペックテフロン皮膜です。これで電源線を外部まで引き出しています。黄色の線は同軸ケーブル(illmati Ohm-aha! Digital hook-up wire)です。 クロック出力はTXPWの300オーム出力から取り出して入力しています。 (筐体下部は制震剤でダンプしています。上蓋は自動車用の制震シートを貼り付けています) SRC2496は給電部を強化してあり、電源部コンデンサはBlackGateとフィルム・コンになっています。
解像度が増したようです。背景音の広がりも増した気がします。ただし、パソコンからのAP2496からのデジタル出力とSCD777ESからのデジタル出力の品質の差が改造以前よりはっきりと聞き取れてしまうようです。 テープ類は一応ショート防止のためと、ケーブル仮止めのために張っています。 素人作業なので美的にできないのが欠点です。

いろいろ工夫なさっておられますね。楽しく自作されてる様子が良く分かります。
楽しめて、良い音が手に入ればさらに楽しく、オーディオの自作はやめられませんね(^^;
(Pract記)




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