DCD1650AR:第二世代電源の搭載

A&Rよりのアドバイスにより補助コンデンサの量を「等倍 −> 2倍」に訂正しました。


出川先生から送られた第二世代電源の実証としては、たまたま当店でノーマルのままおいてあった DCD1650ARを選択しました。
この装置は当店にある製品としては珍しく、クロック交換もせず購入状態のままおいてあったものです。音を良くするといわれる新しい要素を確認するためには、いろいろ手を加えてある装置よりも購入したままの状態の方が相対的な比較が明確になるため客観的な判断が下しやすいためです。実のところ、第二世代電源の効果がどのくらいかわからなかったため、なるべく分かりやすくする素材を選んだ・・というのが正直のところですが、この後、実際にはあまりにも明らかな改善がみられたためそのような懸念はまったく無用であったことが分かったのでした。


DCD1650AR

写真はチューニング前のDCD1650ARです。 電源はデジタル回路用とアナログ回路用の2つが、トランスから分離されて搭載されており、DACも1702が各チャンネル2パラになっており、それなりに充実した回路構成をしています。この写真の一番左奥がアナログ回路用の電源であり、その手前側がデジタル回路用の電源です。今回はこの両方の整流回路を取り外して第二世代に交換します。



AnalogPower アナログ用の電源回路です。ブリッジ整流子はファーストリカバリと思われる大きめの素子がダブルで使用されており、都合8本実装されています。
コンデンサはエルナの50V3300μFがゼロボルトを中心に正と負とに対抗して2本実装されています。
今回はこのコンデンサはそのままにして、第二世代用に新たにこの倍の容量のコンデンサを追加します。
(本ページの写真は等倍時のものです)
第二世代回路

Analogparts


アナログ用電源回路から取り外した整流素子とこれから取り付け予定の第二世代電源(BC12A10HVⅡ)と3300μF×2のコンデンサです。

これらの固定には、屋外用の強力な両面テープを使い、配線にはオーグラインφ0.6mmに0.65mmのテフロンチューブをかぶせて使いました。


アナログ用第二世代


アナログ用電源、配線完了です。

もともとブリッジダイオードが付いていた面に第二世代電源を裏返して固定し、コンデンサは既設のコンデンサの上に寝かせて固定しました。 電源回路なので、半田付け部分は熱収縮チューブでしっかり絶縁します。


取り付け確認


この状態で一旦ケースに収め、動作確認をかねて音出しです。
今回のように複数のチューニングを一度にやろうとするときは、一つの工程が終わる毎に必ず組み上げ、動作確認をしてから次の工程に進みます。これがチューニングの鉄則です。そうしないと、最終的に問題が出た時に原因究明ができなくなります。

出てきた音は・・・・いやーびっくりしました。まさかこの回路のDACからこんな音が出るとは思ってもいませんでした。滑らかな音の繋がりがすごくいいのです。そう、音の密度が高いのです。これにはホントニびっくりしました。

デジタル用電源
次はデジタル用電源です。この機種の場合、デジタル回路もセンターゼロ付きの回路を使っていますので、考え方はアナログ用電源と同じです。既設のダイオードは明らかにアナログ用よりは低コストの一般品の様です。なんとなくメーカの設計思想が伺えますね。

既設で使用されているコンデンサは25V3300μが2本ですので、これも同じく、50V3300μFを2本使います。第二世代電源もBC12A10HVⅡを使います。



電源完成



デジタル回路用の第二世代電源はコンデンサの上に固定し、コンデンサはヒートシンクの反対面に立てて固定しました。これで電源回路の第二世代化が完了しました。


チューン完成
完成した電源回路を実装しました。今回のように新たな部品を基板に追加する場合は、製品に実装した時に他の部品や基板と干渉しないかもよく考慮して実装位置を決める必要があります。今回の場合、基板周辺にはほとんどスペースがありませんでしたので、面積的には既設基板に収まるようにし、結果として上方向に重ねて実装する形となりました。

さて、これで出てきた音ですが、緻密な音の海に包まれるような見事な感覚です。ここまで滑らかな音は、メーカ品の最高級といわれる機種でもそうそう出ないものです。デジタル臭さの無いアナログの音とも言えるかもしれませんが、しかし、音場はものすごくリアルなのに、ボーカルの口がデカイ・・・これはクロックを高精度化していないための焦点のボケです。再生回路が緻密になったことで、クロックの精度の悪さが余計に目立ってしまいます。ダイアナ・クラールの口はこんなに大きくありません。

このDCD1650ARにはD−CLockを実装して読み取り情報量と再生の精度を上げれば最高の音場を再生するようになることは目に見えているのですが、とりあえずこれは実験用装置なのでここまでで良しとします。



次にトライしたのが、当店取り扱いのDACであるSegoviaの整流回路を第二世代電源にすることです。
DCD1650ARのアナログ回路への実装により、第二世代電源の効果は実証できていましたので、Segoviaへの実装も容易に期待できました。
回路を見ると、Segoviaはセンターゼロ無しの整流回路で外からの交流を受けており、内部の整流用コンデンサは3300μFの2本パラ+αであることが分かりました。そこで、ここにはB12A06HVⅡを使い、コンデンサはMUSEの25V6800μFを2本使いました。また、CP−3006HCを追加しました。
Segovia
Brigde





取り付けてから動作確認で通電したSegoviaは、電源を切りたくなくなるほど滑らかで豊な音場を楽しませてくれました。
ソースとしてはD−Clockを付けたCDM12でダイアナ・クラールを掛けましたが、息吹やピアノののタッチ、打鍵の空気感など実にリアルです。第二世代電源は近年無いほどの抜群の改善です。クロックの高精度化と合わせることで、最高の音楽を奏でるようになります。

皆様も是非トライなさってください。




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